配列とは何か
JavaScriptにおける配列とは、複数の値を順番に格納できる特別なオブジェクトです。
通常の変数は1つの値しか持てませんが、配列を使えば「りんご」「バナナ」「みかん」といった複数のデータをひとまとめにできます。
イメージすると「番号付きロッカー」。最初のロッカーは0番、次は1番…と番号で管理され、必要なときに番号を指定して中身を取り出せます。
配列の特徴
順序がある:要素は必ず0から始まる番号で管理される
要するに、配列は「順番つきの箱の並び」です。
const fruits = ["apple", "banana", "orange"];
console.log(fruits[0]);
実行結果
"apple"
console.log(fruits[1]);
実行結果
"banana"
最初の要素は「0番目」から始まる。 イメージすると「ロッカーの番号札が0から始まる」感じです。
柔軟性が高い:文字列・数値・オブジェクトなど、異なる型を混ぜて格納できる
JavaScriptの配列は、同じ型だけでなく色々な型を一緒に入れられます。
要するに、関数も値なので配列に入れられる。
const mixed = [42, "apple", true, { name: "Ken" }];
console.log(mixed[3].name);
実行結果
"Ken"
CやJavaのように「型を揃えないといけない」言語と違って、JSは自由度が高い。 ただし「何が入っているか分かりにくくなる」ので、実務ではあまり混ぜすぎない方がいい。
サイズが可変:後から要素を追加・削除できる
配列は「固定長」ではなく、後から要素を足したり消したりできます。
要するに、配列を配列の末尾を削除したり、末尾に追加することができる。
let numbers = [1, 2, 3];
numbers.push(4);→末尾に追加せよ ⇦ここを注目!
console.log(numbers);
実行結果
[1, 2, 3, 4]
numbers.pop();→末尾を削除せよ ⇦ここを注目!
console.log(numbers);
実行結果
[1, 2, 3]
C言語の配列のように「最初にサイズを決める」必要がない。 「伸び縮みするリスト」と考えると分かりやすい。
配列が必要になる場面
リスト管理:Todoリスト、買い物リストなど
const todos = ["ブログを書く", "犬の散歩", "夕飯の買い物"];
console.log(todos[1]);
実行結果
"犬の散歩"
データ処理:ユーザーの入力履歴や検索結果をまとめる
const searchHistory = ["JavaScript 配列", "SEO 記事", "犬 散歩"];
console.log(searchHistory.length);
実行結果
3(履歴の件数)
繰り返し処理:ループと組み合わせて効率的に処理できる
const users = ["Taro", "Hanako", "Ken"];
配列の中身を1つずつ取り出して処理する
users.forEach(name => console.log(name));
users という配列に3人の名前が入っている。forEach は「配列の要素を1つずつ取り出して処理する」メソッド。name => console.log(name) は「取り出した要素を画面に表示する」という処理。
実行結果
Taro
Hanako
Ken
初心者がつまずきやすいポイント
• インデックスは0から始まる → fruits[0] が最初の要素。
• lengthは「最後の番号」ではなく「要素数」。
インデックスとは、要素を入れた瞬間に自動的に「0から始まる番号」。
length プロパティとは、「いま要素がいくつ入っているか」を教えてくれる特別なプロパティ。
• 配列とオブジェクトの違い → 配列は「順序付き」、オブジェクトは「名前付き」。
要するに、
配列 → 番号で特定することができる
const fruits = ["apple", "banana", "orange"];
console.log(fruits[1]); // "banana"
オブジェクト → 名前で特定することができる
const person = { name: "Taro", age: 25 };
console.log(person.name); // "Taro"
まとめ
• 配列とは、複数の値を順序付きで格納できる入れ物。
• インデックス番号でアクセスし、lengthで要素数を確認できる。
• リスト管理や繰り返し処理に欠かせない基本データ構造。
• 初心者は「0から始まる番号」と「lengthの意味」でよくつまずく。
配列を理解することは、JavaScriptの基礎を固める第一歩。次は「配列メソッド(push, map, filterなど)」を学ぶと、さらに実践的に使えるようになります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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