PHPはなぜ作られたのか?誕生の背景と進化の理由を徹底解説

テルモト  PHP主任専門官

PHPは、ラスマス・ラードフが自身の履歴書ページの訪問者を把握するために作ったツールから始まりました。

目次

1. PHPとは何か?

PHP(Hypertext Preprocessor)は、Web開発に特化したサーバーサイドスクリプト言語です。HTMLに直接埋め込むことができ、動的なWebページを簡単に作成できるのが特徴です。現在でもWordPressをはじめとする多くのCMSやWebアプリケーションで使われており、世界中のWebサイトの約75%がPHPで動いているとも言われています。

テルモト  PHP主任専門官

でも、そもそもなぜPHPは生まれたのでしょうか? どんな課題を解決するために、誰が、どんな思いで作ったのでしょうか? この記事では、PHPの誕生から現在までの流れをたどりながら、その背景と意義を深掘りしていきます。

2. PHP誕生の背景:1990年代のWeb開発事情

1990年代初頭インターネットはまだ黎明期にあり、Webサイトの多くは静的なHTMLで構築されていました。

つまり、ユーザーがアクセスしても、常に同じ内容のページが表示されるだけ。動的に情報を処理したり、ユーザーごとに異なる内容を表示するには、CGI(Common Gateway Interface)と呼ばれる仕組みを使う必要がありました。

当時、CGIスクリプトは主にPerlなどで書かれており、柔軟性はあるものの、習得が難しく保守性にも課題がありました。

テルモト  PHP主任専門官

その時は、Web開発者たちは「もっと簡単に、もっと効率的に動的なページを作れないか?」と感じるようになりました。

3. PHPを作った人物:Rasmus Lerdorfの動機

PHPの生みの親は、カナダ在住のプログラマー、ラスマス・ラードフ(Rasmus Lerdorf)です。

1994年、彼は自分のWebサイトへのアクセスを記録・解析するためのツールを作りました。それが「Personal Home Page Tools」、すなわちPHPの原型です。

当初はPerlでCGIを書いていましたが、もっと軽量で扱いやすい方法を求めて、自作のCプログラムに置き換えたのです。彼はこのツールをオープンソースとして公開し、他の開発者たちが自由に使えるようにしました。

すると、世界中のWeb開発者たちが「これ、便利じゃん!」と飛びつき、改良を加えながら急速に広まっていきました。

テルモト  PHP主任専門官

つまり、PHPは「世界を変えるぞ!」という野望からではなく、「自分のWebサイトをちょっと便利にしたい」という素朴な動機から生まれました。

4. なぜPHPは広まったのか?

PHPが世界中に広まった理由は、いくつもありますが、特に以下の点が大きな要因です。

HTMLに埋め込める手軽さ  

PHPは<?php … ?>のタグでHTML内に直接コードを書けるため、静的なページに少しずつ動的要素を加えるのが簡単でした。

学習コストの低さ  

PerlやCに比べて文法がシンプルで、初心者でもすぐに使い始められるのが特徴

オープンソースで無料  

誰でも自由に使えて、改良もできる。このオープンな文化が、世界中の開発者の協力を呼び込み、進化を加速させました。

LAMPスタックとの相性  

Linux, Apache, MySQL, PHPという組み合わせ(LAMP)は、無料で構築できるWebサーバー環境として爆発的に普及。

WordPressなどCMSの普及  

WordPress、Drupal、Joomlaなど、PHPで書かれたCMSが登場し、非エンジニアでもWebサイトを作れる時代が到来。

5. なぜ今もPHPは使われているのか?

「もうPHPは終わった」と言われることもありますが、実際には今も多くの現場で使われています。その理由は明確です。

レガシー資産の多さ  

過去に作られた膨大なWebシステムがPHPで動いており、保守・改修のニーズが絶えません。

WordPressの圧倒的シェア  

世界中のWebサイトの約40%以上がWordPressで構築されており、その基盤はPHPです。

モダンフレームワークの充実  

Laravelなどの登場により、開発効率・保守性・セキュリティが大幅に向上。新規開発にも十分対応可能です。

ホスティング環境との親和性  

多くのレンタルサーバーがPHPに対応しており、導入コストが低いのも魅力です。

6. まとめ:PHPが生まれた理由と今後の展望

PHPは「世界を変えるため」ではなく、「個人のちょっとした課題を解決するため」に生まれました。しかし、そのシンプルさと実用性が、世界中の開発者の共感を呼び、Webの標準技術へと成長しました。

今後も、レガシー資産の保守やCMSの基盤として、PHPは重要な役割を果たし続けるでしょう。そして、モダンな開発環境との融合によって、再び注目される場面も増えていくはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

ITTI運営長 / 元国家公務員ブロガー
国家公務員として5年間従事した後、新たな挑戦のために退職。調べものと学ぶことが止められなくなり、現在は以下の5ブログを運営中:
・ITTI局(メイン)
・DXブログ
・CODEブログ(今ここ!)
・INFRAブログ
・XRブログ
保有資格:ITパスポート
目標資格:情報処理安全確保支援士(学ぶこと多すぎて道のりは遠いですが、毎日コツコツ進めています…泣)

ブログでは公務員時代の実体験と最新技術を掛け合わせて、読者の「わかりにくい」を「わかる!」に変える記事を発信。最終目標は、これらの知識を活かして「ドラえもんのような万能AI」を開発すること(副運営長任命が待ち遠しい!)。
IT・DXに興味ある方、気軽にX(@llEqmDGOYZ4258)でDMください。一緒に学びましょう!

公務員のキャラがコードを解説!?パロディのブログ『ITTI CODE』、発信中!

コメント

コメントする

目次